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物語のある建築

『物語のある建築』とは、何でしょうか?

私たちは、建築ひとつひとつに『物語』があると考えています。

「技術的な苦労話や、お客さまと現場監督との温かな思い出話のこと?」
…もちろん、それも物語のひとつです。

でも、ぜひ皆さまに知っていただきたいのは、建物が社会・文化・風景・人生・生活に働きかけ、未来を変えていく物語のことなのです。

「建築が、『社会・文化・風景・人生・生活』を変えるってどういうこと?」

そんな疑問にお答えするために、富士建設の季刊誌「ハレとケ通信」から、いくつかその例を採り上げてみました。

『建築の持つ力』を信じ、建設業に真摯に取り組む私たちを勇気づける『物語』をどうぞご覧ください。

建築には社会・文化・風景・人生・生活の「未来」を変える力がある。

風景五台山竹林寺 五重塔

この塔には、森岡総代をはじめ、真鍋さんや岩上棟梁や、みんなの志、思いが係っている。塔の心柱はお釈迦様だ、というけれど、うちの塔の心柱は真鍋さん達かもしれない。先代住職も、しがみついているかもしれない。(笑)私自身も塔と一緒に歩んできたし、たとえば二百年後、三百年後、解体修理の話しなどが出たとして、そのときにも、この塔に係わったひとたちの想いは残っている、語り継がれていくかもしれない、ということを、大切に思います。

五台山竹林寺 五重塔

五台山竹林寺 住職 海老塚 和秀 氏(季刊誌「ハレとケ通信」1号より)

人生琴平グランドホテル

私共の旅館のそもそもの始まりは、昭和三十七年、「丸忠」という料理屋に作った、十室ほどの客室。そこで料理仕出し業を営みながら、どうしても旅館をやりたいと夢みておりました。
大きな決断を迫られることの続いた頃は、ストレスもすごかったですね。けれど、こうして思い返してみると、ひとに支えられたとの思いが溢れてきます。それに、ひとつひとつに夢があった。

本当に様々なことのあった旅館人生でした。面白いことも随分ありました。ケンカしながらも、今も親しく行き来する大事な仲間もたくさん出来ました。それも結局は、富士建設さんとの出会いがあったから、ホテル建設が実現したから、と思っています。

琴平グランドホテル

株式会社 琴平グランドホテル 代表取締役会長 近兼 孝休 氏(季刊誌「ハレとケ通信」2.3号より)

社会小規模作業所「ねむ工房」

今はそんなにたくさん作っていないけれど、いつか、ねむ工房でつくった野菜を、学校給食で食べてもらえるようになりたいし、近所のひとたちや小学生たちにも、一緒に色んな作業に参加してもらいたい。そして、地域に密着した作業所となり、自然に障害をもつ人たちとふれあえるような場所にしていきたい。そうやって時を重ねていくうちに、きっといつか、『ねむ工房よ、よくこの上櫛梨の地に来てくれた!』と地域の皆さまに喜んでもらえるような場所になる。そのときには、この黒い小さな建物が、地域の人たちの集まるシンボル的な存在となればええな。

小規模作業所「ねむ工房」

ねむ工房 所長 池内 憲司 氏(季刊誌「ハレとケ通信」11号より)

文化割烹旅館「魚定」

今の家を建てる人たちは、若いひとが多いでしょう?
その年齢のころは、まだ、こういう日本の美しい建物を意識して見たことがないし、眼も肥えていないと思うんです。家を建てる年齢層が低くなったことが、今の家づくりの流行りを変えたんでしょうけど、その人たちもきっと年を重ねれば、うちみたいな建物の美しさが伝わるようになると思うんですよね。

それに、たとえば襖紙、建具、照明にしても、ちょっと高かったり、手入れが大変だったりするけど、うちにしかない組み合わせ、オリジナルデザインのものがあることは、その大変さを十分にカバーしてくれるほど楽しいことですよね。手をかけて育てていくことの楽しさを味わえるのは、うちの建物が『本物』だからなんだ、と思っています。

割烹旅館「魚定」

魚定旅館 松田 ゆみ 氏(季刊誌「ハレとケ通信」4号より)

社会善通寺偕行社附属棟

100年後の価値観から見ても美しく、十分な機能を保ち、快適に利用されつづける建物のこと。そういった建物を建てるために力を尽くした方が、結果的には必ずローコストだし、建築主のため、そして、そういった建物の集合が良い街へとつながる。この思いを建築主と共有することが出来れば、100年間使い続けてもらえる建物になる。

善通寺偕行社附属棟

旧善通寺偕行社整備検討委員会 副委員長
旧善通寺偕行社施設整備監修委員会 委員長
多田 善昭氏(多田善昭建築設計事務所 主宰)(季刊誌「ハレとケ通信」12号より)

社会せとうちリビングホーム

高齢者の住まいの第一は、自宅です。住み慣れた場所と環境で暮らし続けたいと考えています。しかし、様々な事情により、自宅以外の住まいを探すケースが目立って多くなりました。
また、自分が元気であれば、余裕があれば、大事な家族に何でもしてあげられる。でも、老老介護や共働き世帯などにそれを多く求めるのは、おそらく本来無理なことです。だから、残された人生の時をもっと輝かせるためにも、必要な所は手を貸してもらいましょう、と言いたいんです。

せとうちリビングホーム

株式会社せとうち福祉サービス 代表取締役 岡田 武資 氏(季刊誌「ハレとケ通信」18号より)

建物にはそれぞれの「物語」がある

建物を建てたことで、新たな何かが始まる。
夢が叶う。心のよりどころができる。
主人公は「人間」だが、建物はその重要な「器」「舞台」。

建設会社・設計家・建築主の責務

富士建設の考える「建設業」とは

つまり、建設会社・設計家・建築主の責務とは、「社会」「文化」「風景」「人生」「生活」を「良い方向に変える」建物を建てなければならない、ということ。