国産材ビジネス開拓シンポジウムへ
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1/21土曜日に、徳島県で開催された【四国4県連携木材新市場開拓協議会】主催の国産材ビジネス開拓シンポジウムに参加してきました。
香川県は木材の「消費県」ですが、実は他の3県は、かなり本格的に国産材ビジネスに取り組んでいるんですね!ビジネスとして紹介されたものがどれも面白かったので、ご紹介しますネ。
(基調講演は、東京大学名誉教授/慶應義塾大学特任教授 安藤直人氏。県産材じゃなく、“圏”産材のつもりで!というお話しでした。以下、発表順です。)
★間伐材の利用(ビッグウィルさん)
天然木を薄切りにしたシートを商材としていて、“折り木”や祝儀袋、財布など小物などもたくさんありますが、建築では“高級貼物”の世界となります。
薄く切る、ということは…つまり、立方メートルあたりで制作できる商品が多い、ということで、付加価値がめちゃくちゃに高い!!!うーん、すごいなあ。しかも、薄すぎて、木材なのに「不燃」がとれちゃうそうです。
★国産材のCLT生産の一貫工場に着手(サイプレススナダヤさん)
「高い!」と言われるCLTですが、この工場がフル稼働すれば、なんとヨーロッパ並みに安い価格で提供できるようになるとか。“フル稼働”と“需要があるか”は、いつもニワトリとタマゴの関係にある気がするけれど、瞬間風速でフル稼働、あとはバカンス&副業に邁進!…とかで、とりあえず価格を下げてスタートできないのかなあ。(スミマセン、のーてんきで…)
★国産材の海外市場への進出(池川木材さん)
“韓国へスケルトンで出して、内装は自由に考えてもらう”という発想が面白いなあーと。
インテリアコーディネーターさんの役割が、日本よりずっと大きいんだろうなあ。でも、使うものによっては、かなり早い段階での打ち合せが必要になると思うけど、スケルトンって、どこまでのことをいうんやろ???
★国産材CLTを活用した建築(島田治男建築設計事務所さん)
うちが現在施工中のスーパートマトさんの事例が発表されて、誇らしかったです♪
今のところはCLTが高くて、補助金がなければなかなか採用してもらえないそうですが、「なぜ高くなるのか、なぜその価値があるか」を合理的に説明できるように、「なんで高いの?」をプレゼンできるようになりたいなあーと考えながら聞きました。
その他、質疑で面白かったのが………。
★日本アジアグループさんの、「林業資源のデータ化」の取り組み
昔ながらの1本1本数える………とかじゃなく、森、木の状態をデータとして蓄積することで、効率の良い資源の使い方、お金への変え方が組み立てられるようになるそう。そーいえば、いろどりさんも同じ感覚??
★那珂ウッドさん
「木粉」という聞き慣れないものが商材です。FBを拝見したら、「木の塗り壁」(檜や杉などの木粉を壁に塗る)とかあって、面白そう!(ちなみに、木の塗り壁は、やっぱり左官工事なんだそう。塗り心地はふわふわするのかな??)
…とまあ、こんな感じでした。
世の中はすごいイキオイで動いてる! がんばらねば!