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ホームBLOGCONCEPTコンセプトが出来るまで 第2回 「建設業の魅力」に気づく。

コンセプトが出来るまで 第2回 「建設業の魅力」に気づく。

平成14年作成の会社案内


ちょっと横道に逸れてしまいますが、私(書き手:真鍋有紀子)は“建築学科”出身ではありません。
実は、法学部の出身です。
東京の大学へ進学し、周りには多くの話題の建物が存在するという恵まれた環境にも関わらず、特に建築物を意識して見て回るということもしないままに卒業。すぐに香川へ帰ってきました。

ですので、平成10年に入社したときには、著名な建築家が分からない。有名な作品も知らない。もちろん、技術的なことも分かりませんから、「ものづくり」の喜びも想像するしかないのです。

手当たり次第に建築作品集を買ったり、あちこち見に行ったりもしていましたが、それでもやっぱり、家業である“建設業”が、身近なものになってきません。

…そんな時に、「創業50年記念」として、会社のパンフレットを作る企画が持ち上がります。
平成14年(2002年)のことでした。

“会社のパンフレットを作る”。
建設会社にとってそれは、「これまでの代表的な施工作品を総浚えする」機会でもあります。
施工した建物を改めて撮影するために、お客さま(建築業では施主といいます)のところを訪問したとき、あることに気がつきました。

施主さまが皆、建物のことだけでなく、当社の社長や社員との当時の思い出を懐かしそうに語ってくれるのです。その口調は、「その時代を共に生きた」とも言うべきものに感じられました。

「建物を建てるということは、その当時の施主さまの人生に寄り添う同志となるということなんだ!」。

―「そんなお仕事、他にはないんじゃない?!」
私が初めて、心から“建設業の格好良さ”に気づいた瞬間でした。

そしてこれが、「建築には、社会・文化・風景・人生・生活を変える力がある。」というコンセプト誕生への第一歩だったのかもしれません。


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